
CERVIMは1987年創設された国際組織で、O.I.V.(Organisation Internationale de la Vigne et du Vin)が後援している。そこには、山の葡萄栽培を価値を与え保護する利害を共にする地方、地方組織、全国組織、国際組織が所属している。
CERVIMはヴァレダオスタに本部をもち、研究や研究発表会を促進し、山と傾斜面での葡萄栽培の利害を保証し、葡萄栽培に関係する問題に直面する支部を援助する。
これが代表する葡萄栽培の特徴
CERVIMに加入している地域に共通し、『英雄的葡萄栽培』が認められるための特徴は次の通り:
o 機械化の障害となる山岳学による条件
o 途切れがちの、また多くの場合、段々畑が存在し、限られた面積の葡萄畑
o 会社面積が控えめの農業会社
o 近代的葡萄栽培に変換する場合、多大な経済投資が必要
o 常には最適ではない気候条件(水の需要、極端な気温など)
o 異なった葡萄タイプ、世界モデルに外れているワインの生産(優位にある生産品)
o 地理的に景観的ならびに観光的に高価値がある地域にある葡萄畑
CERVIMの活動は、さらに、構造的困難(例:塩分、機械化不能)に特徴づけられ、そして実際の継続的な孤立という性格をもつ、小さな島の葡萄栽培にも及ぶ。この葡萄栽培は、企業の収益性の面では、構造的、社会経済的に不利な立場に置かれている。
CERVIMは特別な環境条件により『英雄的葡萄栽培』と定義されるものを共にし、それが意味する労働を共にする地方をひとつにまとめる。限界にある葡萄栽培で、全ヨーロッパの葡萄栽培面積の5%にも及ばないが、多くの地方と国々の経済、社会、環境、文化には重要な意味をもっている。
CERVIMには、山のあるいはそれに類似した地域の葡萄栽培を領域内に有する州が会員である。ヴァレダオスタ州、ロンバルディア州、ピエモンテ州、リグリア州、シシリア州、ボルツァーノ自治州、トレント自治州、スイスではヴァレーセ県、スペインではガリシア県、ポルトガルでは
ドゥーロ県、ドイツではラインランドプファルツ州が会員である。
さらに、イタリアのアブルッツォ、オーストリアのヴァッハウとシュタイアマルク、フランスのバニュルス―コリューレとローヌ―アルプス、スイスのティチノ、アメリカの北キャロライナのアパラチアを代表する地方組織が参加している。